携帯電話の電波が届かないマンションブログ:17-1-22


俺は「クリスマス・ボックス」という本が大好きです。

この本を買ったのは、
もう十年以上前のこと…

池袋の大きな書店で
クリスマスシーズンに向けて、
目立つ場所にドドーンと山済積みにされていました。

厚さも大したことは無く
読みやすそうだな…と軽い気持で買いました。

あらすじは…

若い父であり、駆け出しの自営業者である「俺」と
その奥さん、幼い娘の3人が、
街の大きな館に1人で住む老婦人のもとへ引っ越してきます。

表向きは
老婦人の身の回りの世話をする為に雇われたのですが、
実際のところ彼女は「家族」が欲しくて彼らを雇ったようです。

この上品で優しい老婦人には秘密がありました。
この秘密が解き明かさると共に、
「俺」は人生で大切なもの、
危うく自分が失いかけていた「宝物」に気づくのです。

この物語のテーマは「愛」です。
やさしく深い親の「愛」です。

この物語の中で、
老婦人が「俺」にする質問
この世で最初のクリスマスの贈り物は何だと思う?
この質問の答えこそ、この物語を貫くテーマです。
そして、その深い愛に触れた時、俺は涙が止まりませんでした。

当時の俺は幼い頃から、
自分はこの世に生きていてよいのだろうか? 
そんな思いがとても強かったのです。

家族はバラバラでしたし、父は今も行方不明…
その家族に背を向けて生きていましたから。
家族が大嫌いだったのです。

俺は何の為に生まれてきたのだろうか?
生きていていいのだろうか?

そんな思いを心の底に押し込めながら、
表面上、俺は明るく振る舞っていました。

しかし、この物語を読んだ時、
この本に貫かれている思いが俺の心の中に浸透していき、
奥底に隠していたものに優しく触れたのです。


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